全ての言動は、本当の自分であると考え方を変えてみたら・・・どうなるでしょうか?

 

 それは、昨日momoさんからもコメントいただきましたが、例えば、

 

  「内心どう思っていようと、相手や周りに合わせることができて笑顔を絶やさない子」

 

 になるんです。これってビジネスの視点に立つと、非常に優れた才能ということになるんですよ。

 

 マイナス志向だからこそ、今の局面のネガティブ要素をアタマに浮かべることが出来る。そしてリスクヘッジができる。これって具体的にはクルマの運転と一緒ですね。クルマの免許を持っていない人には判らないかもしれないけど、教習所での受講科目にこういうことが書いてあります。

 

  『「だろう運転」ではなく、「かもしれない運転」を心がけましょう!』

 

ってね。

  

 例えば狭い路を車で走行中に、横に路地があったとします。ここは通学路。こういった場合に、「だろう運転」とは、「まあ、まさか子供が路地から飛び出して来ることはないだろう」って勝手に想定してスピードを落さず走り続けることを言い、「かもしれない運転」とは、「ひょっとしたら、子供が路地から飛び出して来るかもしれない」と考えて、徐行で走るということを指します。

 

 「かもしれない運転」というのは、言い方を換えるとハッキリ言ってマイナス志向ですよね。かなりネガティブです。でもこのネガティブさが、結果的に事故の発生を防ぐことになります。

 

 このように路地を走っていて、「子供が飛び出してくるかもしれない」というネガティブ要素がアタマに浮かびました。そのために、「徐行で走ろう」っていうリスクヘッジができた訳です。この、自分はマイナス志向で発想がネガティブだから、悪いことを想定してしまう、という点だけだったら、なんのアピール要素もないんだけど、ネガティブなことを回避しようと次の手が打てる人であれば、これは立派なアピール要素ですよね。

 

 まあ、「子供が飛び出してくるかもしれない」っていう想定は正義感丸出しなので、マイナス志向とは言っても何となくカッコいい反面、普段の自分の本音(=邪心)というのは、ヤマしいことを考えていることも多いので、果たしてこれが自分のアピールになるんだろうか・・・?って疑問を持つことも多いでしょうが、ここで言いたいのは、マイナス志向であっても、その次に起こすアクションがどういうものか?と考えれば、自分の特長として立派なアピール材料になる、ということです。

 

  自己PRとは、邪心を踏まえて、その次に起こすアクションを掘り起こし、

  言葉にすることである。

 

 これが、本シリーズ「自己PRのやり方論」の結論になります。

 

 マイナス志向であろうが、周りのことが気になって仕方なかろうが、冷めていようが、そんなことは全く気にする必要はありません。そんなことは誰でも持ち得る要素です。人間なら絶対にネガティブなことは考えます。大事なのは、ネガティブなことを踏まえて、“ネガティブだから自分は○○○的な行動をする”ということを考えていくと、実は自分はポジティブな要素も持っているんだなあって実感できるはすなんです。

 

 この時期、就活が不安な3年生や、就活がイマイチうまく進んでいない4年生からメールをもらうことがあります。大抵の学生は、3年生であれば、「ここまで特別なことを何もやってきていない。毎日学校とバイトばかりでここまで来ました・・・。」っていう内容が多いし、4年生であれば、「ここまでの就活がうまくいかないのは、マイナス志向だからです・・・。」的な内容が多いですね。でも僕に言わせれば、見ず知らずの僕に対して勇気を持ってメール送った時点で、すでに積極性が出ているんだから、自信持ってほしいと言います。これなんて、少しでも不安を取り除きたいとか、早く就活を終えたいとかっていう“邪心”から発生した、“次のアクション”に他ならないんですからね。

 

 マイナス志向に代表されるように、面接時にネガティブな要素を隠そう隠そうとしている学生は大勢います。でも面接官だって人事のプロ。ネガティブ要素は大抵見抜いてしまいます。でも面接官が本当に視たいのは、次のアクションをどういう風に起こすのか?っていうロジックの積み上げです。

 

 人物像の見極めっていうのは、まさしくロジックの積み上げです。表面上の発言内容を重視して気を使う学生と、発言内容より、その発言に隠されたロジックの積み上げを確認したい面接官。これが接点を持っていないため、会社サイドの学生サイドの温度差が出るのは当然と言えるし、学生が圧迫だと誤解する要因かなって思いますけどね。

 

 このシリーズはしつこくまだまだ続きます。冒頭に触れたビジネスの視点を書いていって、その後最後に、個人面接での自己PRの具体的なやり方論を書いていきたいと思います。